2023.05.28 Sunday
無題
あらひろこさんが5月5日に旅立たれてからも時は止まらず流れゆく日々。
ひろこさんへの想いは悲喜こもごもてんこ盛りにありすぎて、
どこから手をつけていいのやら、
手をつけても収拾つかないことになりそうなので、
それをまるっと抱きながら少しずつ進んでいく日々です。
(共通の友人たちやひろこさんのご家族とその時々に共有しながら。)
それでも、私は、歌とカンテレのサルミアッキの活動や練習で、
ひろこさんに会う機会も多かったし、
今年になってからも、
ひろこさんが関わられていたカンテレ関連の
ものごとのサポートや打ち合わせのグループメールなどで
頻繁に連絡を取り合っていたので、
療養されていることや、ご様子もなんとなくは知っていて、
こんな日が来るかもしれないことを、
じょじょに少しずつ覚悟をする時間をいただけたことは
しあわせなことでした。
20年余り前に義父が亡くなった時は、
身近な人の死をどうやって受け入れたらいいのか
皆目見当もつかず打ちひしがれる日々でした。
その後、玄侑宗久さんの『アミターバ-無量光明』という小説に出会ったことで、
なんとか少し折り合いをつけたり受け止めたりできるように。
(でも、けっして簡単ではないけれど。)
小説では、亡くなった人の魂は現世のからだを離れると、
辛さや痛み、不自由さなどからも自由になって、
その人のエッセンスのような状態でどこにでも存在できて..
というようなことが描かれているのですが
(玄侑さんが使っている言葉はもっと論理的かつ文学的^^;;;)
その後、自分の両親を見送った時に、それがほんとうに実感できて腑に落ちました。
ひろこさんも、旅立たれたあと、
ご本人らしいエッセンスのようなおだやかないい状態でいらっしゃることを、
私にわかる形で知らせてくれたので
そう受け止めて進んでいけばいいのだなと思っています。